2021/07/15 20:25

さて!
 herne写真部、カメラマンの本多晃子です。
フィンランドはヘルシンキ初上陸にして、herne店主・千秋のフィンランド人友だちが運営するギャラリーにて写真展を開催してしまったツワモノでもございます。
まあ、楽しければいいかな、的な感じで!(実際、楽しかった!)
2016年のことでした。つい昨日のことのようですが、早くも5年も前なのですね。
この禍が収束したら、一番最初にしたいことが、フィンランドへの旅です。

 そういった、旅の記録や写真展についての記録は、その翌年に東京・目白「ブックギャラリーポポタム」で開催した写真展にて販売したZINE、「辿り着いたらいつも明るい」に記載(herneでも販売予定!)してますので、ここでは「食器」にフォーカスしたお話を。

 わたしの場合、もともとは食器にはさほどの興味もなくて、そこそこ条件を満たしていれば特にこだわりもありませんでした。一人暮らしですし、自宅では「料理」というよりも「自炊」と呼ぶのにふさわしい程度の食事でしたので。
 店主・千秋とはかれこれ20年以上の付き合いでもあるので、当然彼女のフィンランド愛、北欧食器愛も伝わってはいたわけですが、やはりその真髄は理解していなかったのだと、旅を共にして痛感いたしました。
趣味を同じくするフィンランド人友だちと共に隙あらば、蚤の市巡り。その間、断片的にARABIAやiittalaの食器について、歴史について、デザイナーについて、など語られるのを聞きつつ、一緒にヴィンテージをフムフムと吟味したり。友だちの実家に同行して、実際に使われているそれらの食器が長く大切に使われている様やテーブルセッティングに直に触れたり。千秋が語っていた断片的な話が次第に物語として息づいてきて、最初は単なる「モノ」としてしか映ってなかった食器たちが、心を持っているかのように感じ始めました。なんというか、わたしとも「繋がれる」という希望のような予感のような。仲良くなりたい!と願うような。

 それ以来ちょこちょこ買い集めるようになり、いまでは日常づかいのほとんどがARABIAとiittalaになりました。水を飲むのにも、炊きたての白米にすら。
   しかし、ここに至るのにはもうひとつ、私なりの理由があるのです・・・。  To be continued・・・